木造住宅に長く住むコツは?寿命を伸ばす3つの方法と費用目安をご紹介
築年数が長くなると、「自分の家の寿命はどのくらいなんだろう?木造住宅だし…」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?日本における木造住宅の平均寿命は30~80年と言われていますが、このように年数に幅があるのには理由があります。そこでこの記事では、木造住宅の寿命を伸ばすための方法や適切なメンテナンス方法についてご紹介します。
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木造住宅はメンテナンス次第で寿命が伸ばせる
木造住宅の寿命は短いと思われている方も多いかもしれませんが、木造住宅は適切なメンテナンスをして木材が傷まないように注意すれば、80年以上住むことができます。実は木材は湿気などによる腐敗さえ防げば、長い期間良い状態を保つことができる素材。
裏を返せば、湿気や害虫などによって木材が傷んでしまうと、寿命が短くなって建て替えが必要になるということです。木造住宅の寿命を伸ばすためには、きちんとメンテナンスをすることが重要なのです。
木造住宅の寿命を伸ばす3つの方法
木造住宅に長く住み続けるためには、適切なメンテナンスが必要不可欠です。木造住宅の寿命を伸ばすための方法は以下の3つ。
こまめに手入れ・掃除を行う
まず一つ目は、日々の手入れと掃除です。普段からこまめに手入れをすることで、傷んできた箇所を早期に発見・修繕することができます。
特に気を付けてお手入れしたいのが、水回り。水漏れなどが起こると木材に影響を及ぼす危険があるため、普段からまめに掃除や手入れをして異常がないかチェックすることが大切です。
また、家の中だけでなく、雨樋が割れたり詰まったりしていないか、うまく排水できているか、外壁にひび割れなどがないかなど、外回りに関してもこまめに確認しましょう。雨樋には落ち葉はゴミなどが溜まりやすいので、詰まらないよう異物はその都度取り除くことが重要です。
定期的に専門業者へ点検を依頼する
日頃の手入れも大切ですが、1~2年に一度は専門業者に点検を依頼しましょう。家を建てた業者もしくはリフォームを手がける専門業者に依頼するのが安心です。見てもらうのは、自分ではなかなか点検できない床下や屋根、高い場所の外壁、サッシなど。
面倒に思われるかもしれませんが、定期的に点検してもらうことで異常個所を早期発見できます。早めに発見できれば修繕費用を最低限に抑えることができるので、結果的に全体のメンテナンス費用が安く済むのです。
最適な時期にリフォームを行う
木造住宅の寿命を伸ばす方法の3つ目は、最適な時期にリフォームを行うことです。定期的な点検を行っていれば大きな損傷は避けられるとはいえ、部位ごとに最適な時期にリフォームやメンテナンスを行うことは家を長持ちさせるために大切。例えば外壁や屋根であれば10年など、目安となる時期の前にリフォームを行うことで、家にダメージを与えることなく良い状態を保つことができます。
築年数別のメンテナンス箇所と費用目安
家の築年数ごとのメンテナンス箇所や費用は以下の通りです。
築10年までにメンテナンスしたい箇所
以下の箇所については、築10年を目安にメンテナンスするといいでしょう。
・外壁…80~120万円(180㎡)
・屋根…50万円(80㎡)
・クロス(壁紙)…1㎡あたり1,000~1,500円ほど
・ベランダ防水…約10万円前後(10㎡、ウレタン防水)
・ガスコンロ…8~20万円
築15~20年を目安にメンテナンスしたい箇所
以下の箇所については、築15~20年を目安にメンテナンスを行いましょう。
・給湯機…20~30万円程度
・トイレ…20~40万円程度
・洗面化粧台…15~30万円程度
築21年~を目安にメンテナンスしたい箇所
築20年を超えたら、築10年までにメンテナンスした外壁や屋根、クロス、ベランダなどを再度メンテナンスする必要があります。その他の箇所は以下の通り。
・ユニットバス…50万円~
・キッチン交換…50万円~
築30年を超えると、フローリングが傷んでくるケースが多いので、きしみなどがある場合張り替えを検討しましょう。その他、5年に一度の割合でシロアリ工事をしておくと安心です。
長く住み続けるために適切なメンテナンスを
木造住宅は、適切な手入れとメンテナンスを行うことで80年以上快適に住み続けることができます。建ててそのままにするのではなく、壊れたり傷みが進んでしまう前に対策を行うことが大切。家を手に入れたら、メンテナンスのスケジュールを立てて費用などを割り出しておくことをおすすめします。