家事動線には”回れる間取り”が必要?回遊性住宅のメリットとデメリット
家事動線には”回れる間取り”が必要?回遊性住宅のメリットとデメリット
この記事を読むための時間:3分
皆さんは回遊性住宅という言葉をご存知でしょうか?
回遊性住宅を導入すると、部屋の移動が最短で済むため、家事動線がラクにできることで注目されています。
メリットが大きい回遊性住宅ですが、一方で気を付けておきたい留意点も。
ここでは、回遊性住宅のメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
お家の新築や改築を検討している皆さん、ぜひ参考にしてみてください。
回遊性のある住宅は生活がよりラクになる!
回遊性とは、1つの部屋に2つ、または複数の出入りパターンがあることで、自宅の中をぐるぐる回転するように移動できる間取りのことです。
家事は2つのことを同時に行うことが多いですよね?
ここに回遊性を取り入れると、家事動線がスムーズになります。特に、キッチンや洗面脱衣所などの水回りの家事に取り入れるととても便利です。
これから長い年月を共にするお家。
少しでも部屋と部屋の間を短距離移動できると、快適な家事動線で、ラクに家事ができるようになります。
回遊性住宅のメリット
回遊性のある住宅は、家事動線が快適になることが分かりました。
では、その回遊性住宅のメリットについて、詳しく説明していきます。
出入口を多く確保することで近道ができる
出入口が多くなることで多方向からの移動が可能になるため、近道ができます。
特に高齢者がいる家庭では、夜間のトイレへの移動も、寝室から最短距離でスムーズにすることが可能です。
また、たくさんの出入口から光と風が取り入れやすく、新鮮な空間を保つことができます。
家事動線のショートカットが可能に
キッチン・洗面脱衣所などの水回りの家事は、回遊性を取り入れるとスムーズに。
部屋と部屋を隔てる壁をなくし、代わりに扉をつけることで、部屋同士の移動が楽になります。
料理をしながら洗濯ものを回すという2度の作業行程がスムーズにでき、家事の効率がアップ。移動ロスがなくなります。
家族とのコミュニケーションがとりやすい
回遊性住宅は、解放的な空間が生まれるので、人の居場所が分かりやすくなります。
自然に家族とのコミュニケーションがとれることで、人が集まりやすくなるのがメリットです。
子育て中の家庭であれば、子供たちへの目が届きやすいので、安全性の確保も出来ます。
回遊性住宅で気を付けたいポイント
回遊性住宅は、家事動線の快適さなどのメリットが多くある一方で、気を付けておきたい点もあります。
回遊性住宅を考えるときの留意点をまとめました。
家具の配置が制限される
たくさんの出入口を確保しなくてはならないため、家具の置き場所が制限されてしまいます。回遊性住宅を取り入れるなら、あらかじめ家具の置き場所を決めながら、慎重に計画を立てましょう。
家族のプライバシーの確保の問題
回遊性を取り入れるなら、家族のプライバシーに配慮した建築計画を立てましょう。
多方向から出入口があるということは、どこから人が入ってくるか分からないという状況が発生しやすくなります。
水回りの家事動線はラクになったけど、浴室や脱衣所に多方面から人が入ってくる可能性も。
その場合、扉にカギをつけるなどの対策が必要です。
耐震性の問題がある
出入口が増えることで、耐震性の問題が発生しやすくなります。
もちろん問題なくクリアできるよう対応可能ですが、耐震性に余裕をもってプランを建てたいですよね。
やみくもに回遊性を採用するのではなく、どこに配置するのか?家族のライフスタイルに合うように、優先順位をつけましょう。
回遊性の採用は”家族に必要な場所へ”
回遊性住宅は、壁を取っ払い出入口を多く確保することで、家事動線がラクになります。
特に水回りの家事をする、キッチン・洗面脱衣所などの採用がオススメです。
また、部屋が明るく風通しが良くなったり、家族が自然に集まりやすかったりなどというメリットもありました。
耐震性や家具の配置の制限、家族のプライバシー問題などに注意することも大切です。
家族にとってぴったりな、回遊性住宅を取り入れてみてくださいね。
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